京町家は、店という「生産空間」、中の間という「起居空間」、座敷という「祭祀空間」、離れという「文化空間」をもつ世界にユニークなすまいである。さらに京町家が集まった「お町内」は、日頃は仲が悪くても、いざというときには結束する「呉越同舟のコミュニティ」だ。それは「小さな都市」といっていい。
1976年 鹿島出版会刊
関連するものに
『町家 共同研究』(1975年、鹿島出版会刊) 『数奇町家』(1978年、鹿島出版会刊) 『タウンハウス – 町家の再生』(1979年、鹿島出版会刊)などがある。